ベルリンの街のど真ん中で詐欺にあいかけたので、注意喚起の為に自分が騙されかけた詐欺の話をシェアします。
ティアガルテンの真ん中で事は起こる
二週間ほど前、ティアガルテンの中を通っている17.Juni通りを、会社から自転車で帰宅していた。すると車の中から急にビジネスマン風の男が、声をかけてきた。
「シューネフェルド空港までの道を教えてくれませんか」
彼はイタリア人で、ドイツ語のナビが使えないとのこと。
ベルリンの中心からシューネフェルドまで口で説明してわかるわけがないほど距離が離れているので、ナビの設定言語をイタリア語に変えてあげた。
すると彼は、
「自分はイタリアのアルマーニのマネージャーで、今回の仕事は次の年の新しいモデルを紹介しに来てたんだ。いくつか次の年のスーツが今あるのだけどお礼に一つあげるよ。今からカナダに飛ぶのだけど、こんなに高いスーツをたくさん持ってても税関でかなりお金がかかるからね。サイズはなに?どれがいい?」
と言っていくつかスーツを見せてきた。
自分は仕事でスーツなど着ないのでいらないかなーと思いつつも、タダでアルマーニのスーツなんてもらえるなら貰っておこうかな、などと考えていた。もうこの辺で相手のペースにはめられていたのかもしれない。
いくつか見ているうちに、彼が言った。
「今度はやっぱり全部あげるよ。もうカナダに持っていっても、展示会があるわけでもないし、もしいらなかったら、KaDeWeというデパートのアルマーニのショップに持っていったら現金と交換できるよ。大体、100万くらいにはなるかもしない。」
自分は、なんだそのオファーは。そんなことあるのか?と少しびっくりしていた。
すると彼、
「ただ少しお願いがあるのだけど、このレンタカーの代金を今日払ってもらえる?明日振り込むから。ベルリンの滞在中にクレジットカードの限度額まで使って、もう使えないんだよ。」
こう文章で書いたやつを読んだり、他の人から聞くと、一瞬で怪しいと気づくが、実際にそういう状況に自分がなると、意外と信じてしまいそうになった。
途中で日本人とわかると、日本人の仕事のパートナーの日本語の名刺を見せてきたりと、信用してしまうように、しっかりとストーリーが作られている。
1000ユーロほどの金額だったので、自分は持ってないし払えないといって、断って帰ったが、100ユーロほどだと、もしかしたら払ってしまったかもしれない。
これは意外と騙される人がいるのじゃないかと思った。
Der Tagesspiegelにも、ほぼ同じような手口の記事が書いてありました。かなり昔の記事みたいですが、手口は同じです。
Die Serie von Betrügereien mit angeblich hochwertigen Lederj…