「海外でトレイルランの大会に出てみたい。。。」
トレイルランをしている人は、誰しも一度は海外の山を走ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?
私もそうです。
私が住んでいるベルリンには山がなく、本格的なトレイルランをするにはいつも他の国に行く必要があり、ほぼ必然的に海外ランになります。
さらにドイツの冬は暗く寒いので山は走れない。。。
それならば、南に行って冬にも行われてる大会にでよう!ついでに、サーフィンなどもしたい!ということでアフリカの西側にあるスペイン領の島、グラン・カナリア島でTransgrancanariaというトレイルランに参加してきました。
ハワイのような火山の島で独特な植生を楽しめる面白いコースです。
あなたも、行きたくなること間違いないでしょう。
グラン・カナリアってどこ
グラン・カナリアはアフリカのモロッコの西側に位置する島でスペインに属しています。
ベルリンから飛行機で5時間ほど。時差はドイツとは1時間です。
ハワイのような島でとても暖かく、2月に行ったのですが日中は日陰で25度もありました。
下の写真のような斜面が多く、ハワイにとても似ています。
自分たちは、ビーチの真横にあるアパートみたいなところを借りて、そこを拠点に車で色々なところを見て回りました。
それほど大きくない島なので、高速道路を使えば、約40分ほどで島を半周できます。
海のそばにはレストランがあり、海の幸を楽しめます。
私たちは魚とイカのフライを食べました。
レストラン↓
La Cofradía de Taliarte. Especialidad en pescados y mariscos…
Transgrancanaria HG
Transgrancanariaというトレイルランの大会は6種類の距離に分かれており、
私は距離42kmで獲得累計高度1000mの大会にでました。
そのほかには、17km、30km、65km、128km、264kmの部門があります。
Info:
前日に、南側にある街Maspalomasのメッセ会場でナンバーを受け取ります。
出場者全員がもらえるアイテムが良い物が多く、次の日の大会で早速使用しました。
ラン用のTシャツ、アームカバー、ラン用のボトル、靴への小石侵入防止用のゲイターなどなど。
ナンバーをもらう時に、ラン時に持っておかなければ行けない物のチェックがあるかと思っていたのですが、マラソンディスタンス部門はありませんでした。
必要装備
- ID, passport or driving license (with photo)
- Plastic cup.
- Front light, flashlight or headlamp with spare batteries.
- Back light, red.
- Mobile phone.
- Water tank at least 1.5 liters.
- Enough food to face the race.
- Thermal Blanket. Minimum measures 100 cm x 200 cm.
- Race number in a visible place.
- Breathable waterproof jacket.
- Hat, scarf or similar.
- Cash (euros)
レース当日
私がでたレースの距離は、スタート地点とゴール地点が違うので、ゴール地点まで朝、シャトルバスで運んでもらいます。
スタートは島の中心の山の上、標高約1600mからスタートでゴールは海の近くの標高約0mのあたりです。
朝の山の上はさすがに寒く、10度以下だったと思います。みんな半袖で凍えていました。
多くの人が受付時に配られたアームガードをつけていました。
朝9時いよいよスタート。
普通のマラソン大会ほど人が多くないので、のんびりと並びました。
スタート直後の上り坂は渋滞していて、歩いてのんびり登ります。
スタートから3キロほどは登りが続きますが、5キロ地点までは、安全のため、トレッキングポーツも使用してはいけません。
3キロを過ぎたあたりから下り始めます。
とても晴れていて、素晴らしい景色が広がっていました。
遠くを見ると、茶色と緑が混ざった荒々しい大地が広がっています。その向こうには海がどこまでも広がっており、地球の丸さがわかるほど。
木があまりないので日陰が少なく、太陽光がダイレクトに降り注ぎます。
気温もどんどん上がってきて、30度くらいになりました。走るには暑すぎます。
給水ポイントは15.5km, 25.3km, 39.3kmの三箇所。
スペインの大会が普通なのかわかりませんが、パエリアが置いてありました。
美味しそうですが暑さで水分不足の体では、食べる気が起きませんでした。
暑さと直射日光で体がやられ、25キロからの長い登りは、もう走る気にならず、ひたすらトレッキングポールを使い、腕の力の助けも借りながら早足で登りました。
今回初めて、トレッキングポールを持って大会に出たのですが、本当に登りではトレッキングポールに助けられました。
下半身の力だけでなく、上半身の力を使えるのはとても後半足が疲れて来たときに助かりました。
珍しく足が攣らなかったのも、これのおかげかもしれません。
30kmあたりからは、乾いた川の底のような石がゴロゴロしたところを進みます。
この辺りで、水分不足なのか頭痛がひどく、走ったら頭が上下にゆれて痛いので、もはや走ることさえできませんでした。
今回背中に1.5L、前に300ml, 500mlの計2.3Lのボトルを持って、途中の給水所で追加しながら走ったのですが、それでも体に水分が足りていなかったようです。反省ポイント。
ゴール地点。
妻と息子が待ってくれていました。
最後の力を振り絞ってゴール!
記録は約6時間30分。
長い長い道のりでしたが、とてもいい景色を走ることができ、大満足でした!
動画
ゴープロで撮った動画です。今回はGopro7で撮影したのですが、今まで使っていたGopro4との手ブレ補正力が違いすぎます。
おまけ
妻と自分は大会後、サーフィンコースに申し込み、サーフィンをしました。
島が丸いので少し移動すると、風の当たり方が代わり、波が激しい上級者用、波が穏やかな初心者用の浜辺に行くことができます。
日本に住んでいるときは、家の前が浜辺だったのですが、サーフィンをなぜかしたことがなかったので今回が初挑戦。
とてもいい波で二人とも楽しむことができたので、次はポルトガルにサーフィンしに行こうか、などと妻と話しています。
私たちはここでサーフィンを習いました。
Surf Maspalomas Gran Canaria enjoys a quality experience and…
まとめ
2月の真冬でも30度以上の常夏の島、グラン・カナリア。
小さい島に、海、山なんでも揃っています。トレイルランだけでなく、サーフィンもでき、またプロサイクリストもトレーニングに行く島なので、サイクリング好きの方へもおすすめです!
ぜひ一度行ってみてください!
トレイルランの基本技術はこれで学びました。鏑木さんの本です。
トレイルランの激しさはこの本がおすすめ!極限状態を、世界で闘う鏑木さんがどう乗り越えたか書いてあります。
この本を読むとトレイルランを始めたくなること間違いなし!
最近運動のモチベーションがわかないな、という人はまずこの本!
小説が好きな人はこの本