トレイルランをやっている方は、一度でもアルプスで走ってみたい!と思ったことがあるのではないでしょうか?
しかし、日本からは遠いし、海外で大会に出るのは大変そうだし、行く労力に見合うのかなと尻込みしてしまうかもしれません。
6月中旬に、イタリアのコルティナというアルプス山脈のエリアで行われたトレイルランに参加してきました。
初の本格的なトレイルランでしたが、とても景色がよく、最高でした。簡単にその様子の紹介です。
Cortinaってどこ?
まずコルティナとはどこか。長靴の形をしたイタリアの一番北あたりです。
私たちはベルリンからベネチアへ、Easyjetで飛び(激安:ベルリンから往復約60€)、レンタカーでガルダ湖でバカンス気分を味わいつつ、コルティナへ向かいました。
アルプスエリアに入ると、とつぜん刺々しい山々が広がります。
Cortina Skyraceとは
まず、スカイレースとはトレイルランニングの一つのカテゴリーであり、標高2000メトール以上を走るトレイルランニングのことです。私はは大会終わって知りました。
コルティナのスカイレースは、全行程が20キロ、スタート地点が標高1200m、10キロ地点までに約1000メートル登り、標高2200mまで一気に登ります。平均傾斜10度。9キロあたりの1キロは傾斜が約30度もある、とてつもない斜面です。
このレースの他にも120kmで、計5800m登るLevaredo Ultra Trailというレースと、Cortina Trailという48km、計2600m登るレースがあります。
コースは以下の動画参照
レーススタート
レースは夕方、コルティナの町の中心からスタート。
最初の2キロほどは舗装された緩やかに登る自転車道を走ります。
そこから急に山の中に入ります。入ると斜面が始まり、みんな歩き始めました。道が細く、列になって上へ上へと登る。
5キロ地点で少し開けた下り道になり、テンション高めで下って行く。
6キロ地点から、足がつり始める。いつもはふくらはぎが攣るのに、今回はスネや足首周りがつるという初めての体験。やはり舗装された平坦な道ではないところを登り続けると、いつも使わないような筋肉も使っていたようです。
再び木々に囲まれたエリアを、急ぎ足で登り、急に視界が開けたと思うと、そこには、今までの坂が下りだったのかと思うくらいの急な坂が待っていました。
写真じゃ急さが全く伝わらない。。。
ここを登っていると、ふくらはぎもスネもつってしまい、どうしようもないので、我慢してひたすら足を一歩一歩前にだす。それの繰り返し。上は見ない。(たまにちらっと見る)。
7キロから中間地点までは、瓦礫のエリアで、ジグザグにひたすら急な斜面を登って行きます。
一歩踏み外すと、下まで転落して大怪我間違いないので、しっかり一歩一歩登って行かなければなりません。
高度が上がるにつれて息もどんどん苦しくなってきて、一度ふらっとなり、落ちそうになってひやっとした場面もありました。
登っていると、空気が薄いせいか、大きく息をしたくなったのですが、水を入れたリュックや、心拍計のバンドがそれを妨げ、とても苦しく感じました。いつものランニングでは感じたことのない苦しみ。ベルリンではこんな標高味わえません。
中間地点のチェックポイントでおじさんにナンバーを読み取ってもらい、後半戦へ。後半はほぼ下り。
この地点で太ももの前部分、ふくらはぎが常につっている状態で走り続けました。下りなのでなんとか走り続けることができます。
15kmで初めての給水ポイント。ここでひたすら食べまくりエネルギー回復!
ちなみに、給水ポイントの道の真ん中で牛たちが、放尿しまくってました。
ひたすらゴールまで下り。もう太ももがつりまくり、もう痛みがわからなくなってきました。
ゴール
ゴール!町の中心にはたくさんの人たちが、暖かい拍手で迎えてくれました。大きなマラソンと違い、参加者がそれほど多くないので、選手一人一人を応援してくれます。うれしい。
記録は2時間53分。日本人1位!(日本人の参加者一人なので。ドベともいう)。
参加して本当に良かったです。景色もよく、マラソンのようにタイムを追求せず楽に走ることができなので本当に楽しむことができました。
もうマラソンに参加せず、トレイルランばかり参加するようになりそうです。
カナリア諸島でもトレイルランの大会にでました↓
「海外でトレイルランの大会に出てみたい。。。」トレイルランをしている人は、誰しも一度は海外の山を走ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?私もそうです。私が住んでいるベルリンには山がなく、本格的なトレイルラ[…]
おまけ
次の日、コルティナ周辺で開催されていた自転車レース「アドリアティカ・イオニカレース」に、有名な新城選手がでていたので、応援しました。
写真の左が新城選手。
トレイルランの基本技術はこれで学びました。鏑木さんの本です。
トレイルランの激しさはこの本がおすすめ!極限状態を、世界で闘う鏑木さんがどう乗り越えたか書いてあります。
この本を読むとトレイルランを始めたくなること間違いなし!
最近運動のモチベーションがわかないな、という人はまずこの本!
小説が好きな人はこの本